S11(S10) シルビアとマイナー旧車

2009年4月 パワーウインドウスイッチ修理

窓が閉まらない

以前から窓の動きが悪いなぁと思うようになってました。

窓を開けたり閉めたりする時、スイッチを何回もカチカチ動かさないといけなくなってきたのです。そして先日、とうとう助手席の窓が閉まらなくなりました。
その時は慌てましたが、助手席に乗っていた娘がスイッチを入れると普通に閉まりました。

明らかに運転席にあるスイッチの不良です。
多分接点の不良でしょうから、分解清掃する事にします。

スイッチの分解修理

スイッチボックス

まずは内張を外します。

スイッチボックスの裏側配線が直接スイッチにハンダ付けしてあります。

スイッチを取り外して、家の中でゆっくり分解してみようと思ってましたが、コネクターがありません。

ドア内の配線黒い配線がPWの配線です。

奥の方にコネクターがあるかとも思いましたが、やっぱりそんな物はありません。このスイッチは取り外す事ができないみたいです。

(−−後日パーツリストを見ると、穴から見えない部分にコネクターがあるっぽいです。−−)

スイッチの分解

しょうがないので、その場で分解します。

四隅のビスを外すと簡単に分解できますが、思っていたとおり部品がバラバラになりました。蓋側・本体側両方に、傾けると落ちそうな部品が付いているので、組む時に苦労しそうです。

ボックス内の劣化した端子支点に近い端子が黒くなっています。いくつか溶けて凸凹になっているのが分ると思います。

端子をよく見てみると、支点(中段にある細い金具)に近い方の端子が総じて焼けています。中には溶けて凸凹になっている物もあります。

今の時代の車はスイッチを流れる電流とモーターを動かす電流は別々で、リレーによって連動させてますが、この時代の車はパワーウインドウのモーターを動かす電流を直接このスイッチで繋げたり切ったりしています。
要するにモーターを動かす大きな電流がそのままこのスイッチに流れている為、スイッチ内部で発生する火花が大きく、端子が劣化してしまうのです。

これはパワーウインドウだけではなく、ヘッドライト、ウインカーやその他の回路も同じです。

ですから旧車ではこういった接点を長持ちさせるためにも、スイッチのリレー化は必須でしょう。(電装屋さんに頼むとお金が、自分でするとかなりの手間がかかるので私は後回しにしてますが… ^^;)

プロテクター

スイッチボックスが濡れないようにしてあるカバーが割れていたので接着剤で繋げました。ちなみにこの部品は材質がPPかPE(たぶんPP)ですので、ビニール用接着剤を使用しないといけません。

稼動側の端子支点側の端子が少し溶けているのが分かると思います。

稼動側の端子もこのように支点側が劣化しています。

BOX側、稼動端子側も全てペーパーをかけて綺麗にします。

綺麗にしたBOX内

綺麗にした端子に接点復活材を吹きかけ、可動部分にグリースを塗りました。

後は組み立てですが、スプリング部分にもグリースを塗ったら部品が落ちてこなくなったので、蓋を付ける際に苦労する事はありませんでした。^^

完璧に動くようになった

スイッチボックスを組んで動かしてみると、完璧に一発で動くようになりました。
全くストレスが溜まりません。気持ちよく動きます。こんな事ならもっと早くやっておけば良かったなぁ。

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