S11(S10) シルビアとマイナー旧車

2008年1月 セルモーター交換

去年の秋頃から

去年(2007年)の秋頃から、時々セルモーターが回らないようになりました。

最初は、リモコンでエンジンを掛けていたので気付きませんでした(リモコンエンジンスターターは1回でエンジンが掛からなくても3回まで再始動させるので、その3回以内で掛かってました。)が、10月頃たまたまキーでエンジンを掛けた時にセルが回らなかったので初めて気付きました。
でもその時は、再度キーを捻ると普通にセルが回ったのであまり気にしませんでした。

年が明けてかなり悪化してきた

ところが年が明けた頃から、かなりの確率でセルが回らなくなってきました。

寒い日の朝、通勤しようと車の所に来ると、やはりリモコンではエンジンが掛かってません。車に乗り込みキーを捻りますが、何回やってもセルが回りません。10回…20回…30回ぐらいキーを捻っても全くダメです。会社に遅刻しそうなので、諦めて押し掛けしました。 (会社からの帰りはすんなりセルが回りました。┐(-_-;)┌)

今まで、面倒臭いからそのうち修理しようと後回しにしていましたが、こうなるともう修理するしかありません。

セルモーターの構造

セルモーターの構造は、簡単に省略して描けばこうなってます。

セルモーターの図

動作を簡単に説明すると、

キースイッチを捻るとマグネットスイッチが作動し、セルモーターのピニオンギアを押し出してエンジンのリングギアに噛み込みます。同時にマグネットスイッチからセルモーターに電気が流れ、セルモーターが回り、リングギアを回します。

原因の究明

セルが回らない場合、原因は

が考えられます。

そこでどこが悪いかよく見てみました。キースイッチをスタートまで捻った時、中の電気はいつも通り全て切れます。それにセルモーターの音を聞いてみるとカチッカチッと音がします。この音が小さい時はバッテリー上がりですが、音が大きいので明らかにマグネットスイッチは作動してます。という事は、キースイッチからセルモーターのマグネットスイッチまでは問題が無いみたいです。(マグネットスイッチ内部の接点不良の可能性はありますが…)
セルモーター本体が悪くなっているか、配線が劣化して電圧が落ち、マグネットスイッチまでは動かせるが本体を動かす電力が無い、のどちらかでしょう。

そのどちらかを判断するには、バッテリーからセルモーターに直結してモーターを回してみるのが一番手っ取り早いんですが、バッテリーの+端子からブースターケーブルでセルモーターの端子につなぐ時に、バチッとなってしまいそうだし、普通のブースターケーブルは端子が大きく、セルモーターの端子に綺麗に当てる事が難しそうです。ブースターケーブル以外に直結出来るコードは持ってないし、第一面倒くさいです。

そこで、幸いOHしたばかりの予備の物があるので、取り敢えずセルモーターを交換してみます。
これで動かなかった場合は、バッテリーからセルモーターまでの配線をバイパスし、キースイッチからの配線とをリレーで繋ぐ事にします。

取り敢えずセルモーターを交換

予備のモーターヤフオクで以前落札しておいたセルモーター。ぱっと見は汚いですが、事前にオーバーホールしているのでバッチリ動きます。

このセルモーターはL型6気筒エンジンに付いていた物ですが、L型エンジンのセルモーターは4気筒、6気筒共互換性があります。当然ボルトオンです。(確かZ型、FJ型エンジンの物も使えるはずです。)

他のメーカーの事は分かりませんが、日産では、このように完全互換性があっても車が違うと品番が違います。(一部同じ品番を使ってある物もありますが)
ですから部品の寸法や諸元が載っていないパーツリストでは、他の車との互換性が全く分かりません。
詳しい人(専門のショップなど)に聞くか、ネットで調べるしかないです。

セルモーター交換作業

セルモーター上から真ん中の黒いのがセルモーターです。

まず最初はバッテリーのマイナス端子を外します。外さないまま作業した場合、この後外すセルモーターの配線がどこかに触れると火花が飛んで、最悪発火するかもしれません。

それから余談ですが、最近のクルマと違って旧車はエンジンルームがスカスカで作業性抜群です。

セルモーター交換後赤い矢印が本体取付ボルト。左の青い矢印がキースイッチからの配線。右の青い矢印がバッテリーからの+配線。(これは交換後の写真です。)

セルモーターを外す前に、まずは配線を外します(写真青い矢印)。そして本体が止まっている2本のボルト(赤い矢印)を外します。
2本のボルトのうち、上側のは手が届きますので簡単に外せます。

ジャッキアップフロアジャッキの棒を紛失した(泣)ので車載ジャッキを使いました。

下側のボルトは、下からアクセスしないといけません。当然ジャッキで上げて作業するのですが、タイヤを外した方がより作業しやすいので、タイヤも外しました。

モーター下側取付ボルト手探りで写真を撮ったのでよく写ってませんが、赤い矢印が下側のボルトです。

下側のボルトがこれです。この上下2本のボルトを外せばセルモーターは簡単に外れます。

取り外したセルモーター左側が取り外したセルモーター。見た目では粉っぽくなっている以外は悪く見えませんが、回してみるとガリガリとした抵抗があります。

取り外したら、全く逆の手順で代りのセルモーターを取り付けます。

長々と説明しましたが、そんな説明は必要はない程この作業は簡単でした。

エンジンをかけてみると、見事一発で掛かりました。やはりセルモーター本体が原因でした。配線が原因じゃなくて良かったです。(配線は面倒くさいから)

セルモーターOH

外したモーターを手で回してみると、一応回るのですが、何となくジャリジャリとした抵抗があります。何か噛み込んでいるみたいな…

原因を調べるため、外したセルモーターを分解してみます。

セルモーター分解1蓋は簡単に外れましたがアーマチュアが出て来ません。

まず最初はカメの親子のようなセルモーターの小亀(マグネットスイッチ)を外します。これは分解不可なので、これが悪い場合は交換です。
それから本体を貫通している2本のボルトを外します。そうすると蓋が外れて中のアーマチュア(中の回転する部分)が引っ張り出せま…せん。あれ?

セルモーター分解2

いくら引っ張ってもアーマチュアが抜けません……何でだろう。

セルモーター分解3ここの蓋は一見外せないように見えました。互換性がある物でもつくりはかなり違うもんですね。

よく見ると、後ろにも蓋がありました(爆)。 先日OHしたもう一つのモーターはここに蓋なんて無かったから、気付きませんでした。

このEリングを外したらアーマチュアがすんなり取れました。

セルモーター分解4下の方に粉が写ってます。

これで分解できました。

中から粒子の大きな粉が沢山出て来ました。
それにこのモーターは全くグリースが付いてません。どうやら潤滑不足の上に、粉が抵抗になって回りが悪くなってたようです。

マグネットの傷ちょっとピントがぼけてますが、マグネットに、回転して付いたと思しき傷が見えます。

マグネット部分に沢山の擦り傷があります。明らかにアーマチュアコイルとマグネットの間に鉄粉が挟まって動きが悪かったようです。

この粉を残らず落として、綺麗に掃除します。

セルモーターのブラシ

ブラシはまだまだ残りがあります。取り敢えずヤスリで形を整えました。

コミュテーター片手にカメラを持ちながらではかなり難しいです(笑)

アーマチュアのコミュテーター(ブラシが当たる部分)は結構綺麗です。溝にも全く詰まりはありません。でもせっかく分解したのでペーパースポンジで磨きました。

あとは可動部分に忘れずグリースを塗って、組み立てれば終わりです。

組み上がった後、手で回してみるとスムーズに回ります。これで大丈夫でしょう。

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