2007年12月 事故!?
お間抜けさん
とんでもない事をやってしまいました。
その日、自宅の駐車場に車を止め、部屋に入ってコーヒーを入れてタバコに火を付けると、チャイムが「ピンポーン」。
インターホンに出てみると、近所のおばちゃんが、「あんたんとこの車、ぶつかっとるよ。」
え……?
意味が分かりません。
取り敢えず外に出てみると、何と私の車が車庫を飛び出し、道路を横切り、道路の向こうの壁にぶつかっているではありませんか!
まさか私がやってしまうとは…
原因はサイドブレーキの引き忘れです。
車は見事に向かいの壁に突き刺さっています。家の駐車場は前の道路よりもかなり地盤が高い為、一目で分かる程勾配が付いています。
それにしても、まさかサイドブレーキをかけ忘れるとは、自分でも信じられません。しばらく呆然としてましたが、車が完全に道をふさいでいるし、車が1台通れずに止まっています。あわててドアの鍵を開けて乗り込みキーを回しますが、セキュリティーのイモビライザーのせいでエンジンが掛かりません。その上セキュリティーが「泥棒!泥棒!」と、しきりに叫んでいます。
近所のおばちゃんたちが外から見ているし、焦りと恥ずかしさでもうパニック状態です。
やっとの思いでセキュリティーを解除して何とか車を駐車場に戻し、逃げるように家の中に駆け込みました。(笑)
ヘコんでます
その後少し落ち着いたので改めて車を見てみると、見事に凹んでます。
いやそれよりも、こんな大ボケをやらかした事で、気分的にもかなり凹んでます。
せめて自分で運転してぶつけたんならまだ納得できますが自分が知らない間にこんな状態になって、やり切れ無い気持ちと自己嫌悪、後悔が入り交じって複雑な心境です。
すぐに友人Nの整備工場に行き、修理を依頼しました。
修理代がかかりそうなので、保険を使う事に決め、保険屋さんにも連絡しました。
この車の車両保険は、修理代が100万円まで出る事になっているので大変助かります。
それにしても結構イってます。普通だったらフェンダーとバンパー、そしてフロントグリルは交換しないといけないところです。
部品はあるのでしょうか。一応、友人が必要な部品をリストアップして、注文を入れました。
全て欠品
やはり思った通り、外装部品は一つ残らず欠品でした。
修復が一番難しいバンパーだけは、何とか新品が別ルートから入手出来たのでよかったのですが、他は全て板金という事になります。
友人にとっては、保険会社に提出する見積書を作るのが大変です。
旧車と言えば、自分で板金塗装するという話をよく聞きますが、私は板金塗装だからこそプロに頼んだ方がいいと思っています。確かに自分の手でやってみたいですが、いくら手先の器用さに自信があって、きちんと教えてくれる人がいたとしても、毎日板金塗装をやっている人の仕上がりとは比べるまでも無いでしょう。それに何年か経った後の錆等の事を考えると、やはりプロに任せた方が絶対安心だと思ってます。
整備であれば何とか個人でも出来る事があるのでしょうが、大事な車の外装だからこそ、自分でやるべきではないと思っています。
板金屋さんの元へ
そこで、友人Nの知る限り一番腕のいい板金屋さんに頼む事にしました。この板金屋さんは塗装と板金が分業されていて、どちらも何十年もやってきた職人さんがいます。
「部品がないんですけど、板金で直りますか?」と聞いたら、
「これは難しいバイ。」と言いながらも、顔はニヤッと笑ってます。どうやら自信がありそうな顔です。
やはり長年やってきてるので、これぐらいの板金の経験は何回もあるのでしょう。
「信頼してお任せしますので、宜しくお願いします。」と頼んで帰りました。
数日後、「カウルトップグリルを外したら中に錆があったけどどうする?」と連絡があったので見に行きました。
グリルの下のパネルはうっすらと錆が出ていました。まだ今のところは表面だけみたいなので、何とか対策出来そうです。
ところがパネルの穴からその下を見てみると、少し進行した錆が見えます。しかもここは袋状態になっている上、手も入りません。
仕方がないので、スプレータイプのサビチェンジャー「ラストコート」をたっぷり吹き付けておきます。
効果があるかどうかよく分かりませんが、今私が出来る事はせいぜいこのくらいです。
パネルの方は、オールドタイマー誌で有名なPOR−15を塗る事にします。ところが、持っていたはずのPOR−15が見つかりません。仕方がないのでPOR−15のタンクシーラーを筆で塗りました。想像ですが、多分殆ど同じ物だと思いますので大丈夫でしょう。
隠れるところなので、塗料の色や刷毛目やムラなどは気にしません。
この後、ボンネットの先のモールを外したので、以前旧車の掲示板で知り合ったS11に乗ってる方がボンネットの先が錆びやすいと言われてたのを思い出し、見てみました。
この車のボンネットの先にはステンレスのモールが付いてますが、それをステンレスのビスで留めてあります。これでは電蝕がおきてしまい、錆びるのは当たり前です。
案の定、この車もねじ穴の部分に錆が見えます。ここも袋になっているので、ラストコートを思いっきり吹き込みました。
この時板金屋のおじさんは、「どうせ雨の日は乗らんやろうけん大丈夫やろうもん。」と言われましたが、
私が「いやぁ、雨の日も毎日通勤で乗ってるんですよ。」と言うと板金屋さんは、
「それはいかんやろ!こういう車に乗ってるんやったら、雨の日とかは別の車に乗らんといかん。今すぐ雨の日用の車を買え!」
「うちはそんな余裕無いんです…」
「安い軽自動車でもいいけん買っとけ。こういう車に乗るっちゅうことは、そういうこったい。」
と怒られました。さすがは昔気質の職人さんです。全く正論なのですが、車代、税金、保険代を考えると、私と相方の収入では完全に無理です。
宝くじ、買わずに当たる方法無いかなぁ。
完成
車を預けて3週間、やっと修理から帰ってきました。
さすがにラインも綺麗に出てるし、仕上がりもとても綺麗です。この車の地肌は元々少し肌が悪いのですが、その肌も他の部分にきっちり合わせてあります。そこそこの腕の所では、塗装した所の肌が妙にツルツルで、綺麗すぎて逆におかしい場合が多いんです。
ただ、当然ですがフェンダーにあった黒いラインは消えてしまってます。このラインは前の持ち主が付けたらしく、オプションのデカールではなく、塗料で描いてあります。今回の修理の際、他の部分のラインが消せるなら消して欲しいと頼んでましたが、車の塗装と同じ塗料で描いてあった(個人が使うラッカーやアクリル塗料ではなかった)為、線の周辺も消えるから無理だと言われました。
このままではおかしいので、そのうちラインを入れようと思います。
それにしてもこの仕上がりを見ると、やはりこの板金屋さんに頼んで良かったと思います。
ここは、仕上がりがそれなりで安い板金屋さんに比べたらやはり少し高い(当たり前ですね)ですが、金額の差以上の仕上がりです。
今回の修理費用は、やはり部品がなくて手間が掛かかった為か、かなり高く付きました。私の1ヶ月分の給料より少し高いぐらいでした。
まぁ、私の給料は安いですけど(笑)。今回は保険から全額出たので助かりました。








