S11(S10) シルビアとマイナー旧車

また燃料タンクの巻

直ったと思ったタンクにはまだサビが…

燃圧計が届き、燃圧を計ってみると明らかに燃圧が低いです。ポンプはさすがに新品だし、キーをONにすると音がするからポンプは壊れてないようですが、一応ポンプを外してチェックしてみます。上部のポンプ部分を分解してみると、ストレーナーに赤茶色の粉がぎっしり詰まってます。そう、サビの粉です。どうやらタンクの中にサビが残っていて、それを吸い上げているようです。

猛烈に困りました。プロに頼んでも取れない、新品のタンクは製廃。となるとタンクを割って直接サビを取るしか方法はありません。しかし二つに割ってサビを取ったあと、どうやって元に戻したらよいものか。

タンクは鉄製ですので、当然溶接するのが一番でしょう。友人Nは当然溶接できるし、私もアーク溶接ならある程度できます。が、友人Nの整備工場はまだオープンして間がないので溶接機がありません。さすがにタダで溶接機を貸してくれる人もいないし、溶接に出すと高いし…。友人Nも私の台所事情を知ってるので、簡単に「溶接に出しましょう」とは言いません。それになるべく自分で出来る事は自分でやりたいのです。ということで私の小遣いの範囲で、自分でできる方法を検討することにしました。

タンク再生計画の巻 その1

溶接以外の方法でつなげるとすれば、半田付けかロウ付けがありますが、つなげた後は一切裏側に触る事ができないので、サビのもとになるフラックスを除去できません。このタンクとは最後まで付き合わなければならないので、なるべく不安要因は除いておきたいのです。この案を採用するのには積極的になれません。
それに内側をタンクシーラーでコーティングして繋ぎ合わせる予定なのですが、そのタンクシーラーが熱で駄目になってしまうかもしれません。
そこで考えついたのが、リベット&耐油性コーキングです。

補修図↑上が接合部分の拡大図。
下が蓋部分の図。蓋の4面にカラー鉄板で耳を付けます。

万一の場合もなるべくガソリンが漏れないように上の方を切り取りますが、取付の際、中に落ち込んでしまわないように耳を付けます。そしてその耳をリベットで止め、耐油性のコーキングで隙間を埋めます。これならバッチリです。(とこの時は思ったのですが…。)

タンク再生計画の巻 その2

それでは、タンクを割ってみます。中にどれくらいサビがあるのでしょうか。

まずはディスクサンダーで切り取る時にガソリンに引火しないよう、中を水で数回洗います。ですがそれだけでは、水で溶けないガソリンがサビでざらざらになっている所に染み込んで残っているかも知れません。ガソリンが少しでも残っていた場合は大変な事になります。ですから万全を期すために洗剤を入れてガソリンが少しでも落ちるようにしました。

そしてディスクサンダーでタンクの上部を切り取ります。そして中を覗くと、やはり四隅にサビの粉が1センチぐらい堆積してます。そのほかにも少し奥まったような所にはまだ沢山サビが残ってます。どうやらケミカルでは限界があるようです。やはりタンクのサビ取りケミカルはバイクのタンクを前提にしてあるのでしょうか。それともこのタンクのサビが酷すぎたのでしょうか。そもそもこんな大きなタンクに水とケミカルを入れると、60リットルタンクですから単純に考えても60キロの重さです。それを抱えて攪拌を続けるというのも無理があるのでしょう。

次はこの残ったサビをグラインダーで落とします。仕切り板が縦に2枚入っていて3分割されていましたが、ジャマなのでこの時切り取ってしまいました。(これについては少し心配でしたが、その後燃料がバシャバシャうるさいという事はありませんでした。)

タンク内もれなくグラインダーをかけるだけですが、腐ったガソリンの臭いがする錆の粉が飛びまくって大変でした。狭いタンク内に粉が充満してよく見えないし、服は真っ茶色。ゴーグルと密閉性の高いマスクは必需品でした。

サビトルネードサンダー↑サビトルネードサンダー。CNSベベル赤と同等だと思います。能力は落ちるのかも知れませんが、CNSよりかなり安いです。私はこれで充分満足です。

サビ落としは3MのCNSベベルが有名ですが、それによく似た”サビトルネードサンダー”という物がホームセンターで売っていたのでそれを使用しました。CNSベベル黒と比べると少し柔らかい(CNSベベル赤と同じくらいかな)ですが、かなり安いです。これを使うとCNSベベルと同様に、金属は削らずにサビだけを綺麗に落としてくれます。これはかなり便利です。但し、やはり柔らかいのであっという間に小さくなります。このタンクだけで3枚使いました。

PORー15タンクシーラー↑POR−15タンクシーラー。これは8オンス缶ですが、このサイズでシルビアの燃料タンクに充分足りました。

サビを綺麗に落とした後、有名なコーティング剤のPOR−15タンクシーラーを使ってコーティングします。切り取った蓋と本体を別々にコーティングします。なお、このタンクは燃料吸込口のパイプがすぐ横から出ていくようになっていて、取り外しできません。そのままコーティングするとストレーナーが詰まってしまいます。そこでストレーナーだけを無理矢理取り外してコーティング後に取りつける事にしました。

燃料タンク断面図↑ストレーナーはこんな風に付いてます。この時代の他の車は取り外せるものがあるようですが、この車は溶接されているので取れません。また下にも余裕がなかったので、パイプを無理矢理上に曲げて、ストレーナーを引っこ抜いて外しました。

このストレーナーも錆の粉で詰まってました。これの網自体はステンレス製なので錆びてはいませんが、小さい破れがありました。

洗剤と歯ブラシで何とか綺麗に落としましたが、手に腐ったガソリンの臭いが染みついて取れませんでした。

タンクシーラーが硬化するまで1日置いて、蓋側にリベットの穴を開けて耳をリベットで取りつけます。この耳は、大工さんをやっている友人Iがカラー鉄板をたくさん持ってきてくれたので、それを使いました。そして接合部に耐油性コーキングをたっぷり塗って、本体側をリベットで固定します。そして完成。コーキングが硬化したらタンクを取りつけます。

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